牛丼屋も今や高級レストラン
思えば最近牛丼屋に行ってない。
いつ頃から牛丼屋へ行かなくなったのだろう。
そうだ。牛丼が280円から100円ほど値上がりしてからだ。
あれ程食べた牛丼屋チェーンの牛丼。
今となっては懐かしい思い出の中で登場するだけだ。
280円の牛丼に、失われた20年を生きた就職氷河期世代はどれほど救われてきたことか。
自分もしょっちゅう食べていた。
それはもう主食と言ってもいいほどに。
狂牛病騒ぎの時はさすがに足が遠のいたが、そんな出来事も今となっては良い思い出だ。
あの頃牛肉は自分にとって身近な食べ物だった。
しかし、今では手の届かない高嶺の花になってしまった。
280円の牛丼の時代が懐かしい。
過去のことは時間が経てばどんなことでも美化されてしまうのだろうか。
280円の牛丼との蜜月はどんなに叫んでも戻らない。
自分の記憶の中で生き続けるだけだ。